アルティミューン(ティッカー:ALT)

米国株紹介
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アルティミューン(Altimmune)について解説します!

① アルティミューンの株価はここ1か月で約4倍に上昇

② 鼻からスプレーで投与可能なCOVID-19ワクチンを開発

③ 開発中の治療薬であるT-COVIDはCOVID-19以外にも有効な可能性あり

アルティミューンの株価は1か月で約4倍に!

みなさんはアルティミューンという企業をご存知でしょうか?アルティミューンは米国メリーランドに本社を構える1996年設立のバイオ医薬品企業です。COVID-19のワクチン開発を行っていることで知った方も多いかと思います。

出典:Google

そんなワクチン開発による株高の影響を受けて、同社の株価も大きく上昇しています。ここ1か月間で株価は約4倍にまで上昇しています。

COVID-19関連の企業は過去にいくつも取り上げていますので、そちらもぜひご確認ください!

アルティミューンの開発するCOVID-19ワクチンにはどんな特徴があるのでしょうか?

鼻からスプレーで投与可能なワクチン「AdCOVID」および治療薬「T-COVID」

AdCOVIDおよびT-COVIDはどんなものか?

アルティミューンの開発中のCOVID-19ワクチンおよび治療薬は上の図のような構造をしています。これはいわゆるベクターと呼ばれるDNAになります。

このDNAの構造の中にはCMVプロモーター(赤の部分)というものが含まれており、投与が行われた箇所の細胞において特定のタンパク質を作らせることができる(発現させる)というものになっています。

今回のベクターでは上の図の緑の部分にコード(遺伝子情報として記載)されているタンパク質が作られます。つまり、AdCOVIDはスパイクタンパク質(ウイルスの表面にあるタンパク質)、T-COVIDはヘマグルチニンをそれぞれ作らせるということです。

まとめると、アルティミューンの開発しているワクチンやタンパク質は鼻からスプレーのような形式で投与されることで、投与先の細胞にウイルスの一部分を作らせ、それに対する免疫反応を引き起こすことで、投与された人の免疫を活性化するというものなのです。

AdCOVID

AdCOVIDは鼻へのスプレー形式で投与できるワクチンとして開発されています。このワクチンの優れているところは経鼻で投与されるので、将来的に自宅で使用することができるようになる可能性があるという点です。

この他にも、1回の投与で済んだり、局所投与のために安全性が高かったり、常温で3ヵ月以上保存可能である点は他のワクチンとの差別化につながります。

ただし、まだ臨床試験に入っていないので他のワクチンに比べると出遅れているのは事実です。その点は考慮すべきかと思います。

T-COVID

T-COVIDは早期のCOVID-19陽性者の使用を想定されている治療薬になります。この治療薬に期待されていることとしては、投与することで免疫を高め、肺炎の悪化を防ぎ、患者の入院率や死亡率を改善するということです。

まだ、動物実験の段階ではありますが、T-COVIDを投与されたマウスは炎症の悪化が軽減されたり、死亡率が減少するなど良好な結果が得られています。

安全性が高いことや常温での保存期間が長いことはAdCOVIDと同じですので、これらの点は十分メリットになるでしょう。

また、この治療薬の大きな特長はCOVID-19以外のウイルスにも効果がある可能性が高いということです。T-COVIDによって発現する「ヘマグルチニン」というタンパク質は多くのウイルスが共通に持っている構造であり、今後新しく登場するウイルスに対しても使える可能性があります。この特徴は他のCOVID-19治療薬とは一線を画します。

アルティミューンのパイプライン

アルティミューンでは感染症に対するワクチンやウイルス以外にも肝疾患(NASH、慢性B型肝炎)に対する治療薬の開発も行っています。

ただし、フェーズⅢまで進んでいるものはないので、承認までには時間がかかりそうですね。

アルティミューンの将来性

個人的に一番可能性を感じているのは感染症に対するワクチンおよび治療薬の開発です。紹介した通り、他社とは異なるアプローチで開発を行っているため、投与方法や保存期間の長さで差別化を図ることができます。

さらに、ベクターのDNAの配列を変更することで次々に新薬候補が生み出せる可能性があるのはすごいことです。もし、現状最も進んでいるインフルエンザワクチンのNanoVAXが承認された場合、株価は跳ね上がるのではないでしょうか。

今後登場するであろうウイルスに柔軟に対応できるというのはRNAワクチンなどと同じメリットになるので、今後も注目していきたい企業です!

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