バイオンテック(ティッカー:BNTX)

米国株紹介
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バイオンテック(BioNTech)について解説します!

① バイオンテックはCOVID-19のワクチン開発で世界をリード、株価も上昇

② 「BNT162b1」の臨床試験は2020年7月末に最終段階へ突入

③ バイオンテックのメインは抗がん剤の開発を行う企業

バイオンテックってどんな会社?どの分野が強み?

みなさんはバイオンテックという会社についてご存知でしょうか?COVID-19のワクチン開発で有名になったので知っている人も多いかもしれません。

バイオンテックはドイツのバイオ医薬品メーカーでターゲットにしている分野はがん、感染症、希少疾患になります。

出典:Google

米国ナスダック市場に上場していますが、ワクチン開発の期待から最近では株価は右肩上がりで推移しています。

これほど注目を集めているワクチン開発ですが、バイオンテックの開発しているものはどのようなものなのでしょうか?

BNT162 mRNAベースのワクチンプログラム(Project Lightspeed)

バイオンテックHPよりBNT162 Variants: Targeting SARS-CoV-2 Spike-Protein and RBD

バイオンテックが開発しているCOVID-19のワクチンは4種類あるというのはご存知でしょうか?上の図の右側の表にある4種類ですね。すべてタンパク質ではなくRNAです。RNAのワクチンのメリットについては以前にモデルナの解説時に取り上げているので、そちらも良ければ!

このうち最も臨床試験が進んでいるのが「BNT162b1」であり、初期の臨床試験の結果が公開されています。(ちなみに豆知識ですが、頭にある”BNT”はBioNTechからきています。製薬会社の臨床試験では良く出てくる開発コードみたいなものです。臨床試験が進めばちゃんとした名前が付きます。)

バイオンテックHPよりBNT162b1: Interim safety and tolerability results in human

初期の臨床試験(フェーズⅠ)ではワクチンによってどのような副作用(正確には有害事象という)が起こるのかが調べられました。一番多かったのは注射部位反応(注射した場所が腫れたり、痛んだりする反応)のようですね。ほとんどの副作用はワクチン接種後2日目がピークで7日目までには消えてしまったとのことです。重篤な副作用も出ていないので、今回接種が行われた量での安全性は高いと言えそうですね!(上の図で濃い緑のGrade 3やのGrade 4の副作用は少ないことが分かります!)

バイオンテックHPよりBNT162b1: Interim immunogenicity results in human (US phase 1)

また、抗体にどれくらいウイルスを弱体化させる能力があるのかというのも重要ですね。上の図はどのくらい弱体化させる力があるかを示したものになりますが、緑が濃くなればなるほど接種時のワクチンの量が多い(10 → 30 → 100μg)ことになります。

一番右側のカラム(HCS)は実際にCOVID-19に感染して、体内に自然に抗体ができた人の検体の結果になります。ワクチン接種後28日目時点で、10または30μgのグループでは平均的にHCSの人よりもCOVID-19を弱体化させる抗体ができていることがわかりますね!

100μgでは上手くいっていないことからわかるように、量が多ければ良いということでもないというのがわかりますね。これはどんな薬やワクチンでも一緒で、最適な量や投与の間隔を探すのが臨床試験の目的でもあります。

このようにある程度有望な結果の示された「BNT162b1」は2020年7月末には大規模な臨床試験(最終段階)に入っていく予定となっています。

もしこのワクチンが承認された場合には2020年末までに1億回、2021年末までに12億回を超える用量を製造する予定と発表しており、大量製造にむけても準備万端です。

バイオンテックは本来は抗がん剤をターゲットとしている会社

ここまでワクチンの話ばかりしてきたので、バイオンテックはワクチンを作っている会社というイメージが強いのですが、実は抗がん剤をメインターゲットにしている会社になります。

バイオンテックのホームページみると、「Focused on Oncology」と書いてあり、抗がん剤の開発に注力していることがわかります。このことはバイオンテックのパイプライン(開発中の医薬品の候補一覧)を見ても明らかです。

現在開発が行われている候補のうちほとんどはがん領域になります。また、特色としてmRNAや細胞治療(CAR-Tなど)にも積極的に取り組んでいることがわかりますね。このあたりは次世代の治療法のメインになってくるはずなので、好感が持てます!

1つ懸念点があるとすれば臨床試験が最終段階(フェーズⅢ)まで進んでいるものがないということです。ワクチンの開発と異なり、通常の治療法の開発には時間がかかります。いま一番進んでいる「RO7198457」という化合物のフェーズⅡの終了は2022年の予定で承認までには遠い道のりとなっています。

バイオンテックの将来性は?

これはCOVID-19のワクチンを成功させられるかが非常に大きいでしょうね。バイオベンチャーは開発している薬が承認を得ないとお金にならないので、研究開発の資金を得るという意味でもワクチンの開発は重要なポイントになります。

どのバイオベンチャーにも言えますが、臨床試験の最終段階(フェーズⅢ)で失敗するというのはよくあることです。余剰資金で投資するのが望ましいでしょうね。投資は自己責任でお願いします!

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