【初心者向け】バイオ株を見るときのポイントここだ!

投資戦略
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バイオ株を見るときのポイントについて解説します!

① パイプラインこそ最重要

② 臨床試験のフェーズについて理解しよう

③ バイオベンチャーが赤字まみれなのはビジネスモデルの問題

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この記事にはタルボット個人の見解が多数含まれます。内容について保証することはできませんのでご了承ください。本ブログの内容を利用される際にはご自身でも調べられることをオススメいたします。

バイオ株ってなんだっけ?

どうもタルボットです。みなさまいかがお過ごしでしょうか?

さて今回ですが、人気が高まってきているバイオ株を見るときのポイントについて解説していきたいと思います。

そもそもバイオ株といっても様々な企業があると思うのですが、この記事では「新薬開発を目指している創薬ベンチャー企業」を対象として話を進めていきたいと思います。つまり、バイオ関連の医療機器を開発していたり、DNAの合成・解析を専門にしているような会社は対象外となります。このあたりまでまとめて解説しようとすると難易度が高すぎますし、現在の私のスキルでは無理です(笑)

では早速見ていきましょう!

パイプラインを覚えよう!

バイオ株(創薬ベンチャー企業)を見るうえで最も重要なのが「パイプライン」です。パイプラインとはその製薬企業が持っている新薬候補の一覧のことです。パイプラインはその会社の将来性そのものです。

実際に見たほうが分かりやすいので、以前当ブログで紹介したアノビアス社のパイプラインがこちらです。おおよそどの会社も同じような形式で記載されていることが多いです。記載されることが多いのは「開発コード(下の図のANVS401など)」「対象としている疾患(下の図のADなど)」「臨床試験の進捗(下の図のPHASEⅠなど)」です。あとこの図には載っていませんが、「作用機序(なぜその薬が効くのか)」「剤形投与経路(薬の形とどうやってその薬を投与するのか)」というのも大きなポイントになります。

出典:アノビアス投資家向け資料

ではパイプラインとは具体的にどのように見ていけばいいのでしょうか?

① 開発コード

ANVS401のように「アルファベット+数字」でつけられることが多いです。なぜこのようなコードを付けるかと言えば、「約65万個の新薬候補から実際に承認まで辿りつくのはたったの約20個」というのが新薬開発の世界であり、いちいち名前を付けていられないのです。そのため開発初期はこのような機械的な名前が割り当てられます(新薬開発が承認に近づくと名前が付けられることが多い)。

また、パイプラインを見ていると他社が使用しているアルファベットのものが紛れ込んでいる場合があり、この新薬候補は導入品なんだなと分かる場合があります。最近では大きな製薬企業がバイオベンチャーを新薬候補を手に入れるために買収するというのは日常的に発生しているので、大きな製薬企業では様々なアルファベットの開発コードが入り乱れていることが多いです。

開発コードのポイント

① 「アルファベット+数字」で機械的に付けられる

② アルファベットを見ると導入品かどうかわかる場合がある

② 対象としている疾患

みなさんは「アンメットメディカルニーズ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?これは「いまだ有効な治療方法がない疾患に対する医療ニーズ」を表した言葉であり、製薬業界では一般的に使われる言葉です。製薬企業は未だ治療法の確立されていない・現在の治療法では不十分な疾患領域に対して新薬開発を行うので、この動向を把握することは投資を行う上でとても重要なことです。

まだ治療法の確立していない疾患を攻めるというのは製薬企業にとっても大事な戦略です。なぜならその疾患に既に薬が存在するときには、多くの場合で既存薬と比較しても有効であることを臨床試験で示さなくてはいけないからです。投資を行う場合には、「同様の疾患で臨床試験が先行している企業がいないか?」「既に承認されている薬は無いか?」を確認するといいと思います。

では、今最も新薬開発が行われているのはどの分野なのか?それは「がん・希少疾患」です。がんは世界的に見ても患者数が多いですし、まだまだ十分な治療法の整っていないがん種はたくさんあるので、今後も盛んに開発が行われることは間違いありません。また、希少疾患も患者数は少ないのですが、その分、薬の価格を高く設定することで開発費用を回収できるという流れが出来てきていますので、多くの製薬企業がこの分野で開発を行っています。希少疾患などは本当に多岐に渡るので、パイプラインを見ていても初めましてという疾患がほとんどです。

対象としている疾患のポイント

① 製薬企業は未だ治療法の確立されていない・現在の治療法では不十分な疾患領域に対して新薬開発を行う

② がんや希少疾患の新薬開発が多くなってきている

③ 臨床試験の進捗

はじめに新薬開発の全体の流れを把握することが重要だと思うので、タルボット作成の図(笑)でざっくりですが説明します。

まず、「創薬・スクリーニング」で候補となるものを見つけてきます。その後、「非臨床試験」で動物を使った有効性や安全性を確かめるための試験を行います。その後、実際にヒトを対象とした臨床試験に入るわけですが、ここの段階が3段階の構成になっていることがほとんどです。それぞれ「第Ⅰ相(フェーズⅠ)」「第Ⅱ相(フェーズⅡ)」「第Ⅲ相(フェーズⅢ)」と呼ばれています。この3つの違いまで覚える必要はないと思いますが、フェーズⅢが最も新薬の承認に近いということは覚えておいた方がよいと思います。

で、何が言いたかったかというと、臨床試験が進んでいれば進んでいるほど(フェーズⅢに近いほど)承認が近い、つまり売り上げが得られる間近まで行っている会社という判断ができるのです。フェーズⅠ~フェーズⅢまで実施するのに約4~9年かかってしまうので、どの段階にいるのかは重要なのです。これからパイプラインを見るときは臨床試験の進行状況は必ず確認するようにしましょう。

臨床試験の進捗のポイント

① 臨床試験にはフェーズⅠ~Ⅲまである

② 臨床試験を全部実施するのに約4~9年かかる

④ 作用機序

作用機序とは「薬が治療効果を及ぼす仕組み」のことです。この作用機序に関しては疾患ごとにさまざまな種類の作用機序を持った薬が存在しますし、体系立てて説明するのは非常に難しい、というか私には無理です、ごめんなさい。ただし、その新薬候補の将来性を考える上では非常に重要な要素であることは間違いないので、今後も個別記事で解説していきますのでそちらを参照してください(過去のバイオ株関連記事なども参考になると思います)。

⑤ 剤形・投与経路

あまり重要視されていない項目ですが、薬の形やどのように投与されるかということも広く普及するかどうかというのに大きな影響を及ぼします。例えば、経口で投与できるものは、注射で投与するものに比べて患者さんの負担は小さいなどの差が生じてきます。剤形・投与経路も新薬候補を見るうえでは確認していきたいポイントになります。

(トレンド)低分子化合物とバイオ医薬品

1つ知識として知っておくと良いのが、「低分子化合物」と「バイオ医薬品」の違いです。低分子化合物はその名の通り、比較的簡単な構造をしています。そのため、価格が安く抑えられたり、経口投与できるようにしやすいといった特徴があります。ひと昔前は、薬といえば低分子化合物のことでした。

しかし、現在開発の主流となってきているのは「バイオ医薬品」です。これは生体内で作られる抗体などを模したタンパク質になります。つまり、低分子化合物と比べると非常に大きく、かつその構造は複雑です。たとえば「~マブ」みたいな名前の薬はバイオ医薬品です。

構造が複雑という点は製薬企業にとっては大きなメリットになっていて、薬の価格が高く設定されやすかったり、後発品の参入障壁の高かったりします。低分子化合物の場合は特許が切れると、ジェネリック医薬品が出てきて一気に売り上げが落ちますが、バイオ医薬品の後発品であるバイオシミラーはオリジナルの薬の薬効を完全に再現できていないことも多く、オリジナルが売れ続ける状態が発生します。

バイオ株が赤字なのはビジネスモデルの問題

バイオ株の赤字はビジネスモデルの問題

製薬企業が売り上げを得る手段は非常に限られています。基本的には「開発中の新薬候補を他の製薬企業に売る」か「自社で開発している新薬を承認までもっていく」しかありません。臨床試験というのは非常に時間のかかるものですので、バイオ株の赤字はある程度いたしかたないというのはこうした状況があるからです。

パテントクリフ

また、新薬が承認されても安心できないのが製薬企業のビジネスモデルです。新薬の特許が切れると一気に売り上げが落ちてしまいます。これは特許が切れると同時に大量のジェネリック医薬品が市場に投入されるからです。このような現象をパテントクリフといい、新薬を開発している製薬企業に付きまとう悩みの種です。

最後に

はい、ここまでバイオ株の見方について解説してきましたがいかがだったでしょうか。少しでも参考になったのならうれしいです。

今後もバイオ株については扱っていく予定ですので、そちらもよろしくお願いします。

ではでは、また次回の記事で!

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