コアアンドメイン(Core & Main)について解説します!
コアアンドメイン(Core & Main)は2021年7月NYSE上場予定
どうもタルボットです。最近謎にブログ更新のモチベが高まっているので、可能な限り更新して行きたいと思います〜。
さて、今回ですが2021年7月にNYSE上場予定のコアアンドメインについて取り上げます。この会社ご存知の方いらっしゃいますかね?おそらくいないのではないのでしょうか。なぜなら、Googleで検索しても日本語のページが1つもヒットしません。つまり、この記事がコアアンドメインについて日本で初めて取り扱ったものになりますね。わ〜い、日本初(笑)
コアアンドメインは今回のIPOで7億5,000万ドルを調達予定で、25億8,000万ドルという多額の累積債務を返済に当てるため上場を計画しているようです。ただし、累積債務を抱えているといっても、2021年1月31日に終了した12か月間のフリーキャッシュフローは、2億800万ドルであり、成長及び収益性に関しては投資を検討する余地があります。それではコアアンドメインとはどのようなビジネスを展開しているのでしょうか?
コアアンドメイン(Core & Main)のビジネス
概要
コアアンドメインはミズーリ州セントルイスを拠点としており、地方自治体および地域の水道事業者および防火目的でさまざまな製品および関連サービスを販売するために2017年に設立されました。
簡単に言うと、上下水道や防火・消火に関する製品を販売する代理店のようなものです。提供される製品は80を超えるベンダー企業によって支えられており、クライアントからすればワンストップで注文するので取りまとめてくれるところに価値を感じているようです。
ひとまず、どんな製品を販売しているのか見たほうが早いかもしれません。
製品
普段、私達はあまり気にしませんが、上下水道や防火設備というのは生活していく上で必須のインフラであり、この分野の仕事が無くなるということは考えにくいです。

コアアンドメインの2020年の売上のうち、パイプやバルブ、消火栓といったもので65%を占めます。その次に雨水排水関連製品が14%、防火関連製品が11%で、最後にメーター類が10%と続きます。
業界
コアアンドメインの提供する、上下水道や防火・消火などに関する製品の市場規模は年間約270億ドルと推定されます。同社は2020年度の純売上高で約14%の市場シェアを誇り、この業界で競合となるのはファーガソン(ティッカー:FERG)のみです。つまり、上下水道、雨水排水、防火製品、および関連サービスの大手販売代理店はこの2社しか米国には存在しません。

Grand View Research(2021年)によると、上下水道処理装置の世界市場は2020年に616億ドルと推定され、2028年までに840億ドルに達すると予測されています。
これは、2021年から2028年までの4.0%の予測年平均成長率(CAGR)となります。
インフラは定期的なメンテナンスが必要

地方自治体ではインフラ投資に割ける予算が限られているため、上下水道関連には過小投資の状況が続いており、インフラ設備は年々老朽化の一途を辿っています。今後20年間のインフラ設備の修理とアップグレードには、さらに推定2.2兆ドルが必要であり、コアアンドメインには追い風が吹きます。
2012年から2018年の間に、米国の水道本管の破損数は27%増加しました。これは主に、破損率が40%以上増加した鋳鉄とセメントパイプの故障によるものです。平均して、自治体は年間ベースで約16%の水を失い、米国は漏水のために2019年に推定76億ドル相当の処理水を失いました。
出典
Steven Folkman, Water Main Break Rates in the USA and Canada: A Comprehensive Study, Utah State University, 4 (March 2018), https://digitalcommons.usu.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1173&context= mae_facpub.
Chris Wiant, Water Loss: Challenges, Costs, and Opportunities, Water Quality and Health Council, 2 (2017), https://waterandhealth.org/wp-content/uploads/2017/12/Water-Loss_11-10-17.pdf.
コアアンドメイン(Core & Main)の財務状況
堅調な売上成長
2017年度以降、年平均成長率(CAGR)8.4%で純売上高の伸びを達成し、基礎となる対応可能な市場よりも急速に成長し、推定市場シェアを2017年度の約11%から約14%に増加させました。
売上
FYE January 31, 2021:36億4,230万ドル
FYE February 2, 2020:33億8,860万ドル
粗利益率
FYE January 31, 2021:24.12%
FYE February 2, 2020:23.29%
純利益
FYE January 31, 2021:4,800万ドル
FYE February 2, 2020:3,040万ドル
コアアンドメイン(Core & Main)の将来性
さていかがだったでしょうか?私個人としては、かなり手堅い投資先なのかなと感じました。この先、ビジネスとして無くなることは考えにくいですし、市場の成長よりも大きくビジネスを成長させられているところに魅力を感じますね。収益成長率でいうと競合のファーガソンを圧倒しています。グロースと比べると見劣りするかもしれませんが、今後資金が増えてきたときの安全性の高い投資先として検討していきたいですね。ではではまた次回の記事で♪
もしよければ、Twitterのフォローもお願いします!
コメント