キュアバック(ティッカー:CVAC)

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キュアバック(CureVac)について解説します!

① キュアバック(CureVac)はナスダック上場を計画している

② COVID-19ワクチンを開発中、現在フェーズⅠ

③ パイプラインには次世代の遺伝子治療を担うであろうCRISPR-Cas9がある

キュアバック(CureVac)はナスダック上場を計画中

2020年8月10日、ドイツのバイオ医薬品企業キュアバックがナスダックへの上場を計画していることが明らかとなりました。このIPO(新規株式公開)を通じて、最大で2億5,000万ドルを調達する予定とのことです。

約1,533万株を1株あたり14ドルから16ドルで売り出す計画で、調達した資金は、新型コロナのワクチン開発や製造体制の拡充に活用されると発表されました。

そんなキュアバックの開発する新型コロナのワクチンとはどんなものでしょうか?

キュアバック(CureVac)のワクチンはmRNAを主体としたもの

少しでも最近のワクチン開発のトレンドを調べたことがある人であれば、mRNA(メッセンジャーRNA)のワクチンがいかに可能性を秘めているか知っていることと思います。モデルナやバイオンテックといった企業もmRNAのワクチンの開発を行っています。

キュアバックを含めた多くの企業が開発するmRNAワクチンがどのようにしてヒトの体にウイルスに対する免疫をつけるのかという基本原理は共通しています。ヒトの体では上の図のようにDNAからmRNA、mRNAからタンパク質へという流れがあります。

この流れを利用し、ヒトの体にmRNAを投与することで、ウイルスの構造の一部を模したタンパク質を作らせ、それに対する免疫反応を誘導しよう(ウイルスに対する抗体を作らせる)というのがmRNAワクチンの目指すところです。

こうしたmRNAワクチンの最大のメリットはmRNAの構造を変えさえすれば、いろんなウイルスに対するワクチンを創ることができるという点です。従来のタンパク質のワクチンと比較するとワクチン自体をつくるのは簡単と言えます。

弱点としては、mRNAは非常に分解しやすい物質であるという点です。さらに、ヒトの体もバカではないので、mRNAが入ってきたらそれに対応したタンパク質を無条件に作るようにはできておらず、分解する酵素などをもっています。

これらの関門を突破することでワクチンとして成立するため、mRNAをいかに安定させるのかというのが各社の技術の見せ所となるわけです。

キュアバックもmRNAをいろんな構造体で保護することによって安定性の向上を行っています。

キュアバック(CureVac)のパイプライン

出典:キュアバックHP

キュアバックのパイプラインはmRNAをベースとした医薬品・ワクチン開発がメインとなっています。ここにタンパク質をベースとしたものが加わっているイメージですね。タンパク質のほうはそのほとんどが共同開発のもののようです。

この中で注目したいのが、ゲノム編集企業であるCRISPR Therapeuticsと共同で開発を行っているという点です。

最近ではゲノム編集という遺伝子を操作する技術が非常に進歩しています。その根幹を支える手法がCRISPR-Cas9というものですが、まだ治療法としては実用化されていません。少し前までは実験レベルの技術でした。

しかし、この手法は操作が非常に簡単であることから開発のスピードが速く、世界各国の製薬企業が治療法としての確立を目指しています。

この技術の鍵を握るのは「Cas9」というタンパク質なわけですが、治療法へと応用することを考えた場合、目的の場所でタンパク質を誘導する必要があります。そこで、キュアバックでは培った技術を生かし、Cas9のmRNAコンストラクトの開発を行っています

今後、治療法にCRISPR-Cas9が普及するようなことになれば、キュアバック社にも莫大な利益をもたらすことが期待できます。

CRISPR-Cas9について詳細を知りたい方は以下のリンクが詳しいです。ノーベル賞候補としても期待されています。

キュアバック(CureVac)の将来性は?

まずはmRNAワクチンの開発競争に勝つことが重要ではないでしょうか。現時点では収入となるものはないため、開発資金が尽きれば終わってしまいます。モデルナやバイオンテックは強力な競争相手ですが、がんばってほしいです。

個人的にはCRISPR-Cas9関連の技術を開発している点は非常にポイント高いです。遺伝子治療は間違いなく今後必要な技術です。

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