マラバイ・ライフサイエンシズ(ティッカー:MRVI)

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マラバイ・ライフサイエンシズ(Maravai Lifesciences)について解説します!

マラバイ・ライフサイエンシズ(Maravai Lifesciences)は2020年11月にナスダックに上場し、現在株価は約2倍まで上昇

出典:Google

どうもタルボットです。
今回はスクリーニングしていたときに引っかかってきたマラバイ・ライフサイエンシズについて取り上げたいと思います。同社は2020年11月にナスダックに上場を果たしましたが、それ以降株価は基本的に右肩上がりです。さて、どんなビジネスを展開しているのでしょうか?

マラバイ・ライフサイエンシズ(Maravai Lifesciences)のビジネス

ビジネスの中核は核酸生産、生物学的製剤安全性試験、タンパク質検出の3つ

出典:マラバイ・ライフサイエンシズ投資家向け資料

マラバイ・ライフサイエンシズは新薬、診断薬、ワクチンなどの開発を支援する製品やサービスを提供している企業になります。具体的には核酸の生産生物学的製剤の安全性試験タンパク質の検出といったものが具体的なサービスになります(詳しくは後ほど説明します)。

出典:マラバイ・ライフサイエンシズ投資家向け資料

特に、核酸生産が売上の88%を占めており(2021Q2時点)、同社の大きな成長の原動力となっていることがわかります。ここは1つポイントですね。

① 核酸生産

核酸と聞いてもあまりピンとこないかもしれませんが、DNAやRNAの総称のことです。最近だと、新型コロナワクチンに使われたmRNAもその守備範囲に入ってくるということです。というか、mRNAこそ同社のビジネスの中核を為します。

同社は「CleanCap」というmRNAの安定性やさらにはその後のタンパク質の合成を手助けする特許技術を保有しており、mRNAワクチンとの相性が非常に良いです。RNAがとても不安定な物質であることを理解しておくと、この技術の重要性が分かるかもしれません。

ちなみに、バイオンテックやモデルナのワクチンを低温で保管しなければならない理由もこのRNAの不安定さにあります。

② 生物学的製剤安全性試験

Cygnus Technologiesというブランドで提供されており、生物学的製剤に存在する不純物や汚染物質の検出を可能にする製品やサービスを提供しています。ちなみに、生物学的製剤とは「化学的に合成した薬ではなく、生体が作る抗体(タンパク質)を応用し、薬物として使用したタイプの薬」のことです。たとえば、最近よく聞く「ニボルマブ」などの「~マブ」と名の付く薬はこの生物学的製剤に該当します(マブ(-mab)はmonoclonal antibody(モノクローナル抗体)を意味しています)。

このブランドは20年以上の実績があります。マラバイ・ライフサイエンシズは2014年に設立された企業ですが、買収・合併をおこなっているため、このようなブランドも所有しており、売り上げ全体の10%弱を占めます(2021Q2時点)。

③ タンパク質検出

タンパク質の検出と聞いてもなかなかピンと来ないかもしれませんが、私たちの体は水分と脂質を除くと、そのほとんどはタンパク質でできています。そのため、各タンパク質の役割を理解することは非常に重要なことであり、そのためにもタンパク質を検出するという技術は大事なものです。

同社はタンパク質検出製品を販売するブランドであるVector Laboratoriesを保有しており、論文等で35万回以上引用された実績を持ちます。売り上げ全体の5%弱を占めます(2021Q2時点)。

顧客

2020年9月30日現在、5,000を超える顧客を抱えており、その中には、業界コンサルタントによる研究開発費でランク付けされた世界のバイオ医薬品企業上位20社、その他の多くの新興バイオ医薬品およびライフサイエンス研究企業、主要な学術研究機関が含まれます。

同社の顧客は、ファイザー(PFE)バイオエヌテック(BNTX)サノフィ(SNY)キュアバック(CVAC)などの業界をリードするバイオ医薬品企業の有望なリストで構成されています。

マーケット

出典:マラバイ・ライフサイエンシズ投資家向け資料

同社は、核酸生産、生物学的製剤安全性試験、タンパク質検出の3つの異なる市場セグメントに参加しています。これらは、2019年の年間支出で約84億ドルに相当し、15%の複合年間成長率(CAGR)で成長すると予想されています。業界コンサルタントと経営陣の見積もりによると、2023年にはその結合された市場のうち、同社のアドレス可能な部分は約36億ドルに相当すると見積もっています。

Dealogicによると、2015年から2020年の間に米国の公募市場でバイオテクノロジー企業が新規株式公開とその後の公募で調達した金額は1,950億ドルを超えました。これには、2015年から2020年6月30日までの6か月間で、バイオテクノロジー企業の年間で平均40の新規株式公開を反映しており、228を超える新規株式公開で企業が調達した450億ドル以上が含まれます。バイオ医薬品の顧客は、臨床研究と製造のためのサービスを提供するために外部の関係者にますます依存していくと同社は見込んでいます。

また、業界コンサルタントによると、細胞および遺伝子治療薬の売上高は、2019年の10億ドルから2024年までに250億ドルに増加すると予想されています。遺伝子編集や細胞治療研究に使用される製品でこれらの治療法の開発をサポートできるポジションに、同社はいます。

M&Aによる成長

出典:マラバイ・ライフサイエンシズ投資家向け資料

同社の買収戦略は、買収した事業に多額の投資を行うことです。ターゲット市場で強力な科学的基盤を持つ確立された新興企業を買収し、成長を果たしてきました。

マラバイ・ライフサイエンシズ(Maravai Lifesciences)の財務状況

出典:マラバイ・ライフサイエンシズ投資家向け資料

売上高はY/Y +364%という恐ろしい成長を見せており、間違いなくその主な原動力はCOVID-19に端を発するmRNAワクチン需要の増加です。核酸生産のセグメントはなんとY/Y +533%の成長です。残り2つのセグメントも市場平均を超えてしっかり成長しています。

出典:マラバイ・ライフサイエンシズ投資家向け資料

また、IPOして間もない企業であるにも関わらず、すでに黒字化を達成しているというのも、安心して見ていられる要素の1つです。

マラバイ・ライフサイエンシズ(Maravai Lifesciences)のリスク

 収益の高い割合を限られた数の顧客に依存している


・ 同社よりも規模が大きく、同社の製品、サービス、テクノロジーを時代遅れにする可能性のある新しいアプローチを開発できる可能性のあるライフサイエンス、製薬、バイオテクノロジー企業との競争に負ける可能性がある

マラバイ・ライフサイエンシズ(Maravai Lifesciences)の将来性

はい、ということでいかがだったでしょうか?なかなか表舞台に出てくることは無い企業ですが、面白いなと感じました。今後は間違いなく核酸を使った治療薬やワクチンが台頭してきます。そうした時代の変化をきっちり捉えているという点で好感を持ちました。

最大の懸念点としてはCOVID-19のワクチンに売り上げが大部分を占めているという点ですね。ただ、現状変異株がたくさん出てきていることを考えると、収束するというよりは、毎年違うワクチンを打つ必要が出てくるような感じで定着する可能性が高いですので、そこまで簡単にマラバイ・ライフサイエンシズがオワコンになってしまうというのは考えにくいと思います。

どちらかといえば、大手の企業に製品の優位性で負けたり、買収されたりといったリスクの方が大きいかなと個人的には感じました。

ではではまた次回の記事で♪

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