モデルナ(ティッカー:MRNA)

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最近何かと話題のモデルナ。一体どんな企業なのでしょうか?

モデルナは2010年創業のバイオベンチャーで本部はマサチューセッツ州ケンブリッジにあります。

世間の注目はコロナウイルスのワクチンを作ろうとしているというところばかりに集まっていますが、この会社の本質はあくまでもメッセンジャーRNA(mRNA)を利用した治療薬・ワクチンの開発を手掛けているという点です。

我々人類の体はDNAという設計図を基に構築されているというのは有名な話ですが、DNAからタンパク質がつくられるときに非常に重要な役割を果たしているのがmRNAであるということは意外と知られていないのではないでしょうか。

DNA → mRNA → タンパク質

この流れはセントラルドグマと呼ばれ、細胞の機能を理解する上で非常に重要な概念であると考えられています。

例えば、がんという病気は体の一部のDNAに異常が生じることで、異常なタンパク質が作られ、その結果、異常な細胞が大量に増えてしまうことで起きてしまうことが知られています。異常な細胞というのはどんな人でも常に体内で作られていますが、それががんという病気に発展していないのは異常な細胞が増えないようにする仕組みが体内に備わっているからなのです。その一つが異常な細胞を標的とした抗体による排除であり、この仕組みをうまく使うことができれば、がんの予防や治療に役立つと考えられているのです。

そこで登場するのがmRNAです。あらかじめ異常なタンパク質を誘導するようなmRNAを体内に取り込ませ、異常なタンパク質に対する抗体を作る細胞を増やしてしまい、がんが増殖する前に撃退してしまおうという「mRNAがんワクチン」の開発が世界的に進んでいます。モデルナもこのワクチンの開発に取り組んでいます。

mRNAをターゲットとした治療法には大きなメリットがあります。先に述べた通り、人体は「DNA → mRNA → タンパク質」という流れを基本的に踏みます。つまり、非常に幅広い病気に対する治療薬・ワクチンを作れる可能性を持っているのです。事実、モデルナは予防ワクチン、がんワクチン、腫瘍内免疫療法、局所再生治療法、全身分泌治療法、全身細胞内治療法などの分野で複数のパイプラインを保有しています。

逆にデメリットもあります。それはmRNAの「不安定さ」です。DNAもRNAも同じ遺伝情報を記録するものでもあるにも関わらず現代に残っている生物の遺伝情報の保存先がDNAになっているのもこれが理由とされています。要するに、不安定な物質を体内の局所に送り届けなくてはいけないため、非常に高度な技術が必要とされるというわけです。

直近の治験では45人の対象者のうち8人で抗体が検出されたとなっていますが、今後の大規模な治験で結果がひっくり返る可能性は十分あると考えていいでしょう。

新型コロナに対するワクチンはジョンソン・エンド・ジョンソン、アストラゼネカ、サノフィといった大手製薬企業も作成に乗り出しており、熾烈な開発競争が続きます。

ということでモデルナは新型コロナワクチンに限らずいろんな治療薬やワクチンを生み出せる可能性をもっていますので、今後も動向に注目していきたいです。

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