ニコラ(ティッカー:NKLA)

米国株紹介
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ニコラ(Nikola)について解説します!

① 2020年6月4日にVectoIQと合併する形でナスダックに上場

② ゼロエミッション車へのシフトは世界的な潮流

③ ニコラの強みは水素ステーションを計画的に展開していること

ニコラ(Nikola)は2020年6月にナスダックへ上場

みなさんはニコラという企業をご存知でしょうか?この会社は水素燃料電池を使って輸送業界にゼロエミッションを普及させようとしています。(ちなみにゼロエミッションとは環境汚染や気候変動に影響するような廃棄物を出さないようにすることです。)

ニコラは特に水素燃料電池で駆動するセミトレーラーに力を入れており、注目を集めています。

出典:Google

そんなニコラですが2020年6月4日にナスダック上場を果たし、同社の株価は33.75ドルをつけ、時価総額は約120億ドル(約1.3兆円)に達しました。8月に入った現在は少し変動も落ち着いたようですね。

ニコラの上場は少し特殊だったようで、ハイテク輸送分野の投資企業「VectoIQ」と合併することで上場を果たしました。合併して上場することで時間のかかるIPOを避けたようです。

ゼロエミッションは世界的な流れ

米国環境保護庁(EPA)および欧州環境庁(EEA)によると、輸送業界は米国およびEUの温室効果ガス排出量の推定25%〜30%を占めているとされています。特にトラックによる温室効果ガス排出は輸送業界全体の約40%を占めており、地球温暖化にクリティカルな影響があると考えられています。ニコラがトラックをターゲットにしたのはこのような背景があるからですね。

従来のガソリンや軽油を使った車は内燃機関(ICE)車と呼ばれるようになってきており、多くの国で段階的な廃止が決まっています。

  • オーストリア:2020年以降、新しいICE車両は販売しない
  • 中国:2040年までにICE車の生産と販売を終了
  • コスタリカ:2021年までにICE車両の完全な段階的廃止を開始する
  • デンマーク:2019年までにEV 5,000台が導入し、税制上の優遇措置を導入する
  • フランス:2040年までにガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する
  • ドイツ:2030年までにICE車両の登録を無くす(議会により可決)
  • インド:公式目標:2030年以降、新しいICE車両は販売しない。また、EV販売のためのインセンティブプログラムを導入
  • アイルランド:2030年以降、新しいICE車は販売しない
  • イスラエル:2030年以降、ICE車両は輸入しない
  • 日本:EV販売のためのインセンティブプログラムを導入
  • オランダ:2030年以降、新しいICE車は販売しない。2025年までに段階的に廃止
  • ノルウェー:2025年以降、電気自動車とハイブリッド車のみを販売する
  • ポルトガル:EV販売の正式な目標とインセンティブを発表
  • スコットランド:2032年以降、新しいICE車両は販売しない
  • 韓国:EVが2020年までに自動車販売の30%を占めることを目標に
  • スペイン:代替エネルギー車の販売を促進するインセンティブパッケージを導入
  • スウェーデン:2030年にICE車両の禁止
  • 台湾:2035年までに化石燃料を利用した自動二輪車を、2040年までに化石燃料を利用した車両を段階的に廃止。さらに、2030年までにすべての政府車両および公共バスを電気バージョンに置き換える。
  • イギリス:2035年以降、ガソリン車とディーゼル車の販売を禁止し、新しいICE車の販売は行わない

というように、世界的にゼロエミッションを目指す動きが活発になっています。このような背景からニコラの事業の目指す方向性は正しいものであると考えられます。

ニコラ(Nikola)のゼロエミッション車は短距離から長距離まで対応

ニコラは顧客のニーズに対応するために短距離用のBEVと中長距離用のFCEVを開発しています。BEVはバッテリーのみで駆動するようで、水素は使いません。これは短距離ではバッテリーのみで十分というのもそうですが、水素燃料電池が安定的に普及するまでの短期的な市場にフォーカスしているようです。単純に充電するだけのインフラなら水素ステーションに比べたら普及していますもんね。戦略的な製品の投入ですね。

ニコラ(Nikola)最大の強みは水素ステーションの展開戦略

ニコラが優れているのは水素ステーションの展開を同時に行っている点です。いくら水素燃料電池で稼働するトラックを作っても、全米に水素ステーションがなければ普及することはありません。この点にきちんと配慮してビジネスを展開してるニコラは評価できます。

まずはカルフォルニアから

ニコラはノルウェーの水素会社であるNel ASAとパートナーシップを結んでおり、カリフォルニアに初の水素ステーションを建設する予定です。さらにその後、カリフォルニアに10~12のステーションを2022年~2023年までに主要な高速道路沿いに建設することとなっています。

次に顧客専用ルート

カリフォルニア州での展開を完了した後、顧客の専用ルートに沿って水素ステーションを建設します。こうしてステーションを増やし、最終的には700のステーションを建設することを目標としています。

ニコラ(Nikola)の将来性は?

ニコラに感じるのはビジネスが緻密に計画されているということです。バッテリーのみで稼働する短距離向けのトラックを先行して投入したり、水素ステーションの展開を1つの州から段階的に拡大していくというのはストーリーとしてわかりやすく、投資したくなります。世界がゼロエミッションに向かっているところを含めてすべてが論理的に構築されています。

個人的にこういう会社は好きなので、しっかりとこれからのビジネス展開を見ていきたいです!

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