ノババックス(ティッカー:NVAX)

米国株紹介

昨日のモデルナに引き続き、新型コロナウイルスに対するワクチンの開発を行う企業にスポットライトを当てます。

ノババックスはメリーランド州ゲーサーズバーグに本社を置く会社で、RS(呼吸器合胞体)ウイルス、季節性インフルエンザと新型インフルエンザなどの感染症を対象にワクチンを開発行っています。過去5か月間でノババックスの株価は1000%を超えて上昇したこともあり非常に注目が集まる銘柄となっています。

モデルナが創ろうとしているワクチンはmRNAを主体にしたものですが、ノババックスが創ろうとしているワクチンはタンパク質が主な構成要素になっています。現在開発が進められているワクチンはその多くがタンパク質で出来ているものであり、こちらの方がワクチン開発の主流といえます。タンパク質の方がmRNAと比べて圧倒的に安定であるという有利な面があります。

最近ではバイオ医薬品という言葉が使われることが多くありますが、そのほとんどはタンパク質で構成される医薬品のことを指しています。タンパク質で出来た医薬品は従来からよく創られてきた低分子の医薬品と比べて、次のような特徴があります。

  1. 非常に複雑な構造であるが故に、いままでの低分子の薬で治療できなかった病気が治せる可能性がある。
  2. ただし、そのほとんどが一時的に症状が治まるだけで、永久にその薬を使い続けねばならず、製薬企業が長年に渡って潤う
  3. 低分子の薬に比べて圧倒的に製造コストがかかるため、薬価が高くつきやすい。
  4. 後発の会社が特許が切れた後に真似しようとしても、構造が複雑であるが故に完全には効果を再現できず、いつまでも先発品が売れる可能性がある

バイオ医薬品にはこういった特徴があるため、多くの製薬会社はこぞって開発を進めているのです。

ただし、感染症に関しては他の治療薬とは少し状況が異なります。ウイルスの多くは感染を繰り返す中で変異し、治療薬に対して耐性を獲得したり、ワクチンが効かなくなってしまいます。そのため、せっかく時間をかけて作った薬が使えなくなってしまうことは数多くあります。この点において、感染症をターゲットとしている企業はリスクをとって開発を進めていると考えてよいでしょう。

ノババックスは25日、新型コロナウイルスワクチン候補「NVX-CoV2373」の初の臨床試験(治験)を始めたとのことですので、結果を期待したいと思います。

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